広島あたりのローカル線をひたすら乗り潰すだけの旅

今更。

1月7〜9日の話。
数年ぶりに18きっぷ買ったので、数年ぶりにひたすらローカル線に乗るだけの旅をしてきた。

行程概略

0日目

なるべく乗ってない線区で18きっぷ使いたいよねってことで、夜行バスで移動。去年7月の教訓を思い出し、アイマスクを準備して臨んだら思ったよりは眠れた。でも名古屋駅から名古屋西ICまでは一般道だったんだけど、外が全く見えなくてそこですでにけっこう酔った。

1日目

福塩線

夜行バスのダイヤ上は三次駅5:40だから「三江線5:47に乗れる!」と思っていたら、実際に着いたのは5:57くらいで全然間に合わず、しょうがないので一番出発時刻が近い福塩線に乗車。
まぁ分かってはいたけど日の出前なので景色は大して分からず、しかもキハ120系オールロングシートの乗り心地の悪さに夜行バスの疲れもあって気付いたら府中駅だった。後で地図確認したら、ダム付け替え部分とか見ておきたかった。
府中駅からは末期色な電車で快適に福山駅まで移動。府中駅から福山駅までは完全に福山都市圏の圏内輸送路線だね。住宅のそばを進んでいくそんな路線。

福山駅

福山駅に着いて、2重高架駅に驚いた。北側が拡張できないのは分かるんだけど、南側用地買収できなくはなかったと思うんだけど。というかこのスペースでどうやって在来線高架化やったのかが気になる。
微妙に時間があったので福山城登るだけ登った。

呉線

呉線レベルでも徐行区間ありってのは正直JR西もうちょっとがんばって欲しいと思う。あとこんなに景色いい路線なのにオールロングシートってのも残念。JR東の大糸線みたいに片方向クロスシートとかにしてくれれば観光客にとても嬉しいと思うんだけど。
呉線といえば竹原。というわけで電車1本の時間だけ竹原で途中下車。開店直後のほり川までダッシュして昼飯にほぼろ焼きを食った。うーん、たまゆら焼きのほうが美味しかったな。
あとももねこさま石像もしっかり拝んだ。正月バージョンは正直微妙だw

可部線

昨日の時点で三次に宿取っちゃっていて、福山に出た時点で芸備線で戻る選択肢しかなくなっていたので、せめてローカル線潰すかということで可部線乗車。
実にローカルな通勤路線だった。この距離でこの規模なら富山ライトレール方式の方が利便性上がりそうだけど、広島駅まで直通しないと大打撃なのでやっぱりJR西が持ち続けるしかないだろうな。

芸備線

可部線芸備線は地図で見ると川向こうを並行して走っているので、これうまくすれば歩いて乗り換えられるんじゃね?ということで、中島駅で降りて下深川駅まで歩いてみた。結果、若干道間違えたこともあり、乗り換え失敗。広島駅まで行った場合に乗り換える車両には余裕で乗れるけど、下深川駅で待ちぼうけを食らう羽目になった。丘の上はニュータウンらしいけど、徒歩で行くにはかなり大変そうだったので待ってた。

三次駅

戻ってきたよ三次駅。
駅前になんかあるだろうと思ってたけど、駅からちょっと歩かないと何もないのね。あるだけマシだけど。でも中の食事処が軒並み19:30くらいに閉まるのは「田舎恐い」と思った。早めに着いてよかったよ。
CCプラザの喫茶店で「カレースパゲティ」なんてのが売ってたのでちょっと気になって食ってみたら、意外と美味かった。

2日目

三江線

今日こそは!ということで始発の三江線に乗車。相変わらず日の出前だけど、これ逃すと4時間先まで車両ないからしょうがない。―と思ったら、口羽駅で20分以上待たされてすっかり夜が明けてしまった。通しで乗る客本当にいないんだな。
で明るくなったと思ったらトンネル多発区間。後で調べたらここらの区間だけ公団が作ったのね。おかげでやたら線形はいいのでトンネル内はキハ120が本気出すんだけど、トンネル前後の橋の保守費用はケチりたいらしく、トンネル出る直前に急減速で徐行したりで忙しい。
それでもまだ公団の区間はマシで、他の区間はちょっと速度出てきたかなーと思ったら1キロくらいの徐行区間の繰り返し。何もない区間でいちいち加減速を強いられる運転士は大変だと思う。JR西日本の本気の割り切りっぷりを堪能したよ。

山陰本線

三江線の車両は浜田まで直通だったんだけど、江津で30分以上待たされるのでどうしたものかと時刻表見てると特急乗ると乗り継ぎが大幅に良いことが分かったので、スーパーまつかぜでワープ決行。2,260円なり。
直前まで乗ってたのが三江線キハ120だったのもあるけど、特急マジ快適。徐行区間とは無縁の快適な飛ばしっぷりであっという間に益田まで到着。
益田からは山口線に行こうか迷ったけど、特急で時間できた分遠くに行こうと美祢線経由に決定。そのまま普通車両に乗り換え。
やっぱりキハ120しかもオールロングシートで、学生も乗ってきたこともあってけっこう混んでてあんまり景色楽しめなかった。残念。

長門市駅

長門市駅で30分くらい時間があったので昼食だと思ったら駅前に何もない!売店だったっぽいところも不通期間の間持たなかったのか閉めたままだし、結局近くで見つけたほっともっとで弁当買って待合室で急いで食う。

美祢線

水害で長い間不通だった美祢線、まさかの全線復旧してたので全線乗れるうちにということで。
確かに突如真新しいトラス橋がかかってた。あと路盤崩壊したらしいところは15km/h制限かかってた。

小野田線

で引き続き小野田線
工業地域の脇をちんたら走るローカル線ですなぁ。の割に海はあんまり見えない。でも興産大橋はしっかり見えた。でかいとは聞いてたけどほんとでかいな。でもその間に国道バイパスの橋がかかってやがる。しかも上下2層構造で興産大橋よりえらそう。

宇部線

宇部新川駅で宇部線に乗り換え。小野田線宇部線は乗り換えを考慮してダイヤ設定してあって便利ですな。
宇部線もやっぱりローカルで、街の中の水路の横をゆったり走るところなんてほぼ路面電車。
んで途中山口宇部空港の真横通るんだけど、全く案内がないのはJR西にやる気がないのか山口宇部空港がしょぼいのかどっちなんだろう。そっからはずんどこ田園風景を突き進んで新山口駅へ。

山陽本線

ちゃっちゃと乗り換えてひたすら東へ。徳山あたりで日没になってしまったので乗り換えずに素直に山陽本線。でも山陽本線も柳井から東はかなり海岸線べったりで日があるときだと景色良さそうだったのでこの時間になってしまったのは残念。
広島駅からは通勤ライナー乗車。首都圏の電車に慣れた身からすると快速でいきなり20分近く無停車とかびびるよね。ていうか安芸区全通過っていいのかそれ。

三原駅

寂れてますなぁ。駅前が空き地になってるのは知ってたけど、その他の店もそもそも開いてる店が少ない。徒歩圏内にイオンがあるのが救いだけど、もしイオンに撤退されたら目も当てられないな。
晩飯は適当にお好み焼き屋に入るもののもうお好み焼きの材料がないと言われてしまったので焼きそば。

3日目

糸崎駅

運転区の境界で車庫があるからなんだろうけど、朝のダイヤを見ると糸崎からの上りはけっこうあるのに三原からの上りはとても少ない。いやまぁ糸崎始発の車両は岡山方向に車両出すついでに客積んでるだけで、実際の乗客数から適正な本数は三原から出てるのは分かるんだけど、せめて1駅ぐらいもう少しどうにかならないものかと思う。

津山線、姫新線

なんかすごい乗り継ぎのいいスジを見つけてしまったので、岡山から津山線に乗車。津山で2分乗換えで姫新線。また佐用で2分乗換えで姫路へ。乗り継ぎがあまりに良くて乗り換え駅の様子を眺める暇がまったくなかった。そしてどれも1両編成で割と混んでて景色があまり楽しめず印象が薄い。
播磨新宮からは状況がちょっと違って、対向車に真新しい車両がちらほら。どうやら県の予算で増車して運行頻度上げて客足を回復させようとしてるらしい。「乗車求む!」って書いてあるポスターもあったし。
でもなぁ、やるなら播磨新宮で完全に系統分けて姫路から播磨新宮までは全部新車で完全パターンダイヤ!(今は佐用まで行く車両のあたりでパターンに微妙に揺れがある)ってくらいやった方がいいんじゃないかなぁ。新型車2両編成を期待してて旧型1両だったらけっこうがっかりすると思う。

新快速

姫路からは湖西線経由敦賀行の新快速。
ほんと新快速の速さは頭おかしい。
そして初乗車の湖西線へ。聞いてはいたけど本当に線形いいなぁ。実に快適。そしてみるみるうちに雪景色に。琵琶湖って北と南で気候まで違うから恐いよね。
近江塩津で米原方面の新快速に乗り換え。ここも乗り換えを考慮して時間合わせて同じホームで乗り換えられるようにしてあるのでけっこう便利。
でもこれ4両編成で米原で12両にするんだけど、客の乗降が連結終わってからってのはどうなのよ。名古屋方面とか新幹線に乗り換える客もそれなりにいるんだから先に降ろしてほしい。
あとやっぱり湖西線から来ると規格の違いを実感する。

こっからはまたJR東海の新快速で名古屋まで。

実によい乗り潰しでした。次のターゲットは木次線かな。もたもたしてると廃止されそうなので。